明治時代はどんな時代?
明治時代は1868年に始まりました。明治維新のよって欧米からの文化が日本に取り入れられ、天皇を中心とした統一国家ができて社会が大きく変化しました。1886(明治19)年には官立の東京大学が帝国大学となります。当時活躍した人のほとんどが東京大学出身者で、官僚や学者を輩出しています。帝国大学では女性教師を育成するための師範学校も設立されてきました。
また官立だけではなく私学教育も盛んになります。大隈重信はのちの早稲田大学となる前身の東京専門学校を1882年に開きます。1900年には津田梅子が女子英学塾(津田塾)、1920年には新島襄が同志社大学を開きます。高等学校や私学教育が盛んになったことで日本独自の研究や世界的な業績が生まれ始めました。
日本の中で最も長い歴史を持つ塾
日本にある塾の中で長い歴史を持っている総合学塾は福沢諭吉が江戸の蘭学塾から開いた慶應義塾大学です。諭吉は19歳の時にオランダの技術や文化などの蘭学を学びます。日本に黒船が来航して大砲の需要が高まり、オランダ流の砲術を学ぶために学び始めたことがきっかけです。諭吉は長崎や大阪で蘭学を教え、その後幕府代表の使節としてアメリカやドイツなどに渡ります。
使節として海外で学んだことは、日本の遅れたしきたりを本気で何とかしないと日本は滅ぼされてしまうと考えるようになりました。1858年に江戸で蘭学塾(慶応義塾大学)を開き外国と外国語の文化を教えます。慶應義塾大学は諭吉が開いてから150年を超えています。有名な著書「学問のすゝめ」では人間の自由と平等・権利の尊さを教えています。